クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  わが国初期僧伝の彫琢-大安寺における漢文伝述作と『梁高僧伝』-
■ 概要
  PP.1-14 レフェリー有 わが国初期僧伝の漢文表現としての彫琢の背景には『梁高僧伝』「論」「賛」の文学性があることを踏まえ、奈良朝の仏教的な伝における『梁高僧伝』の受容は、これに直接依拠する道慈の『日本書記』潤色を嚆矢とし、『広弘明集』の影響を受けた『続日本紀』詔の段階を経て、奈良朝末期の淡海三船のころには玄奘三蔵の表啓の表現を摂取するようになることを指摘、典拠として用いられる漢籍の位相の変遷をあきらかにした。 一、『梁高僧伝』「論」「賛」の文学性 二、漢文伝述作の場としての大安寺 三、道慈の『日本書紀』仏教関係記事潤色と『梁高僧伝』 四、『続日本紀』養老四年十月詔と『広弘明集』 五、淡海三船「初謁大和尚二首并序』と玄奘三蔵表啓
  単著   『仏教文学』第19号(仏教文学会)      1995/08


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