クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  “日の皇子”から“光の君”へ-漢文天子伝の仏教的変貌と『源氏物語』-
■ 概要
  PP.38-50 レフェリー有 『源氏物語』の主人公・光源氏の原像として、上代の“日の皇子”から聖徳太子への系譜が指摘されているが、漢文文献を視野に入れることによって改めて検討を加えた。“光の君”はその根底に日本古来の神話的始源的な“日の皇子”の「光」を秘めつつも、一方では中国皇帝伝にみられる儒教的な《光宅》の天子、さらにまた一方では仏教的な《和光同塵》の仏菩薩を具現する“天皇菩薩”として、外来思想の影響下に上代漢文伝の系譜につらなっていることを論じた。 一、はじめに-上代漢文伝から和文物語へ 二、上代漢文天子伝における《光宅》の思想 三、“天皇菩薩伝”の成立 四、上代漢文高僧伝における《和光同塵》の思想 五、漢文天子伝の仏教的変貌
  単著   『美夫君志』第42号(美夫君志会)      1991/03


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