クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  奈良朝漢詩文における玄奘三蔵伝の受容について-長安西明寺と漢文伝述作の場・大安寺-
■ 概要
  PP.31-48 レフェリー有 唐代最大の訳経僧・玄奘三蔵関係の文献のうち、奈良朝漢詩文の典拠として摂取されたのは、地誌『大唐西域記』ではなく、玄奘の伝記『大唐大慈恩寺三蔵法師伝』であることを『慈恩伝』所蔵の「進西域記表」「進新訳経論等表」「訳経僧明#0009#答柳博士宣書」にわたって論証した。その要因として、入唐留学僧として唐に渡り、玄奘の学統を継ぐ長安・西明寺の機構をまなび、帰国後には、大安寺の平城京移建修築にあたった道慈の活躍があったことを論じた。 一、『大唐西域記』と玄奘三蔵伝 二、「進西域記表」と『国家珍宝帳』願文 三、「進新訳経論等表」と淡海三船「初謁大和尚二首并序」 四、長安・西明寺と大安寺 五、「訳経僧明#0009#答柳博士宣書」と『南天竺婆羅門僧正碑并序』 六、むすび
  単著   『東洋研究』第120号(大東文化大学東洋研究所)      1996/07


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