クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  わが国初期僧伝の基盤-『梁高僧伝』「論」「賛」の受容-
■ 概要
  PP.99-128 レフェリー有 奈良朝漢詩文に引用される中国高僧名が、すべて『梁高僧伝』「論」「賛」に掲出される高僧に一致することから、わが国初期僧伝の基盤、すなわち共有された基礎知識として『梁高僧伝』「論」「賛」があったことを指摘、それが機能した場は、『梁高僧伝』の舶載者とされる道慈が平城京への移建修築にあたり、東大寺建立以前には官寺として筆頭の位置にあった大安寺であることを論証した。 一、『梁高僧伝』における「論」「賛」 二、わが国初期僧伝における『梁高僧伝』「論」「賛」の受容 三、大安寺をめぐるわが国初期僧伝の系譜と道慈による『日本書紀』潤色 四、『梁高僧伝』「訳経」篇「論」「賛」と『南天竺婆羅門僧正碑并序』  ①『南天竺婆羅門僧正碑并序』と渡来弘法高僧伝  ②『南天竺婆羅門僧正碑并序』と西域・入竺求法高僧伝 五、『梁高僧伝』「義解」篇「論」「賛」と『続日本紀』養老四年十一月乙卯条詔
  単著   『東洋研究』第116号(大東文化大学東洋研究所)      1995/08


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