クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  『南天竺婆羅門僧正碑并序』と入竺求法高僧伝-『梁高僧伝』「訳経」篇の受容と大安寺の華厳教学-
■ 概要
  PP.19-49 レフェリー有 天平八年(736)に道#0009#とともに来朝したインド僧菩提僊那の伝『南天竺婆羅門僧正碑并序』の表現が『梁高僧伝』に依拠することを踏まえ、とくに典拠として受容された高僧伝の被伝者が『華厳経』伝来にかかわる西域求法僧であることをあきらかにした。さらに『僧正碑』撰述の経緯を最初に六十巻本『華厳経』の訳出者・仏駄跋陀羅の伝を参看し、これに関連する智厳・法顕の伝を次々に引用したものと考えた。その背景には、当時の大安寺の『華厳経』信仰と道#0009#の教学思想があり、『華厳経』から『梵網経』へと移行する戒律思想の動向が反映していることを論じた。
  単著   『東洋研究』第112号(大東文化大学東洋研究所)      1994/08


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