クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  <和光同塵>と詠塵詩-老荘思想と「塵」の文学-
■ 概要
  PP.1-11 レフェリー有 わが国最初の「塵」の題詠詩群『経国集』巻十四「奉和詠塵」五首の表現が、謝偃(?~643)「塵賦」をはじめとする唐代の先行詠塵詩賦や類書の影響を受けて構成されていることを、本文校訂・出典考証をふまえて論証した。この詩群が弘仁・天長期の嵯峨朝宮廷詩壇の趨勢をよく反映し、漢籍の影響のもと、文学の表現・素材としてはきわめて特異な「塵」を題材に、「塵」と<閨怨>、「塵」と老荘思想<和光同塵>という二対のモティーフを生みだしたことを論じた。 一、初唐における先行詠塵詩賦 二、「奉和詠塵」詩群の方法
  単著   『中古文学』第34号(中古文学会)      1984/10


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