クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  『和漢朗詠集』版本の本文-和歌の版本独自異文=寛永三系統を中心に-付、現存『和漢朗詠集』版本書目集覧
■ 概要
  PP.129-231 現在までに確認される版本73種のうち、調査におよんだ66種 158本を対象として、第一に江戸期書林出版目録類との比定を試み、『和漢朗詠集』版行の実態をあきらかにするとともに、第二に和歌12首のもつ版本独自異文をてがかりとして、『和漢朗詠集』版本の和歌本文の特徴について考察した。さらに版本本文のふたつの大きな流れを形成する寛永三系統・尊円系統について、その祖本に遡って本文価値を検討し、近世初期の流布本文・寛永三系統が、陽明文庫蔵・伝近衛信尋筆本の系統をひき、かなり古態をのこした本文であることを論じた。巻末に「現存『和漢朗詠集』版本書目集覧」を付す。青裳堂書店より、増補改訂のうえ日本書誌学大系『和漢朗詠集の版種』として刊行予定。 一、はじめに 二、『和漢朗詠集』版本の種類 三、和歌の版本独自異文 四、『和漢朗詠集』版本の二系統とその祖本 五、寛永三系統の本文価値
  単著   『大東文化大学紀要<人文科学>』第28号(大東文化大学)      1990/03


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