クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  『南天竺婆羅門僧正碑并序』と高僧伝-仏教漢文伝の文学史的意義-
■ 概要
  PP.6-24 東大寺大仏開眼会の導師となったインド僧菩提僊那の伝記『南天竺婆羅門僧正碑并序』は、神護景雲四年(770)弟子修栄の撰になる、わが国最初期の高僧伝である。本文校訂・出典考証を踏まえて、その典拠が『梁高僧伝』訳経篇、『廣弘明集』仏徳篇・僧行篇に集中することをあきらかにし、この碑文が『梁高僧伝』のたてた<高僧>の概念に忠実にのっとり、婆羅門僧正を中国高僧に擬しつつも、これをうわまわる者として描き出していることを指摘、碑文の名称を冠しながらも、実質的には高僧伝であることを論証した。
  単著   『水門-言葉と歴史-』第15号(水門の会)      1986/11


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