クラナカ　シノブ   藏中　しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授

■ 標題   「賀茂の歌仙」と『佐竹本三十六歌仙絵巻』－陽明文庫所蔵・堯恕法親王消息から－

■ 概要   PP.42－51　最古の歌仙絵巻『佐竹本三十六歌仙絵巻』が、江戸時代に京都下賀茂神社にあったとする説について、論拠となる妙法院門跡・堯恕法親王の消息を再検討し、その背後の事情を近衛家煕の日記によってあきらかにした。これによって文中の「賀茂の歌仙」とは、佐竹本とはまったく別物であり、家煕が手がけた葵祭の再興を背景に、後西天皇の書の伝授と勅命によって家煕みずから染筆した、賀茂社奉納の『三十六歌仙』の色紙であることを論証した。　一、まぼろしの国宝　二、徳川吉宗　三、木村兼葭堂　四、堯恕法親王の消息　　１．消息のあて先　　２．消息の執筆年代　　３．消息の用件　五、もうひとつの「賀茂の歌仙」　六、葵祭復活   単著   『水茎』　第２４号（古筆学研究所）      1997/10

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