クラナカ シノブ
  藏中 しのぶ   外国語学部 日本語学科   教授
■ 標題
  長安西明寺の学問と奈良朝漢詩文-大安寺文化圏の出典体系-
■ 概要
  pp.49-62 レフェリー有 平成14年上代文学会創立五十周年記念大会・招待研究発表会の成果。単一の出典を確定することを目的とする従来の和漢比較文学研究の出典論を批判、奈良朝の仏教的漢詩文においては、玄奘・道宣・道世ら長安西明寺の学僧の著作が複合的に用いられていることを指摘。その要因として、原史料を提供共有し、重修加筆をいとわぬ道宣・道世ら唐の学僧の著述の方法があることを指摘、かれらの方法が唐僧思託が関与する鑑真伝三部作『大唐伝戒師僧名記大和上鑑真伝』『唐大和上東征伝』『延暦僧録』にもおよぶことを論じた。あわせて、大安寺文化圏の出典体系として、長安西明寺の経蔵と西明寺の学僧玄奘・道宣・道世の著作を提示した。 一、出典論から知的体系へ 二、長安西明寺と大安寺文化圏 三、長安西明寺の経蔵 四、長安西明寺の学僧とその著作 五、むすび
  単著   『上代文学』第89号(上代文学会)      2002/12


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