タカハシ ススム
  高橋 進   スポーツ・健康科学部 健康科学科   教授
■ 標題
  柔道投げ技における決めの局面における保持方法
■ 概要
  本研究は、柔道投げ技の決めの局面における保持方法について検討することを目的とした。対象の投げ技は、大外刈り、大内刈り、体落とし、背負い投げ、および内股である。柔道熟練者を被験者として投げ技の試技を指示なしおよび指示ありの条件で行い、保持の方法について外観法による印象分析を行った。 
 その結果、熟練者が投げ技決めの局面において両手保持を効果的に用いるのは、両手支持を行うために身体を前傾させ姿勢を低くする技能を習得しているためであると考えられる。また、引き手保持のためには投げ技の決めの局面でバランスを保つことが重要であること、引き手保持が安全および戦術的技能の向上に意義があることを考察した。

  ◎三戸範之・石井直人・高橋 進・野瀬清喜
  共著   埼玉武道学研究   日本武道学会 埼玉支部会   (12),18-27頁   2022/03


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