タカハシ ススム
  高橋 進   スポーツ・健康科学部 健康科学科   教授
■ 標題
  学校における柔道部活動中の 事故の現状と対策について
■ 概要
  本研究の目的は学校における柔道部活動 中の重大事故の現状を把握し、その防止対策 を講ずることであった。本研究で得られた知見 は以下の通りである。
(1) 頭部外傷は大外刈によるものが多く、乱取のみでなく、投げ込みや約束練習でも 多発している。初心者には大外刈の投げ込みを受けさせない。
(2) 体力差、体格差や技能差が大きい場合の練習には特に注意が必要である。
(3) 中学校 1 年生、高校 1 年生の初心者が5月から8月に頭部外傷による障害を負うことが多い。
(4) 頸椎の事故は、初心者以外にもみられる。 低い姿勢からバランスを失った内股等、 前屈した姿勢からの
背負投・袖釣込腰、 無理な巻き込み技は徹底して矯正する。
(5) 寝技の攻防でも頸椎の事故は起こって いる。頸椎を痛めるような技や攻め方は 行わないよう徹底した指 導をする。 その他

  ◎野瀬英豪・野瀬清喜・三戸範之・高橋進・松永大吾・竹澤稔裕
  共著   埼玉武道学研究   埼玉武道学会   10,18-25頁   2017/03


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