ヤマグチ シオ
  山口 志保   法学部 法律学科   教授
■ 標題
  約束的禁反言再考
■ 概要
  アメリカ契約法では、いわゆる交渉責任の根拠として「約束的禁反言」の適用がなされるようになりながら、判例数は少ない。そこで、「約束的禁反言」適用の契機となった判例、Red Owl事件の詳細を検討するのが本稿である。検討の結果、当事者間には「約束」は存在せず、ビジネス法としての契約法ではなく、市民法としての契約法における「正義」の実現のために適用されたとの結論にいたった。また、このため爾後の事例数の少なさにつながるとの視点を得ている。
  単著   日本社会と市民法学   日本評論社   479-490頁   2013/08


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