R.G. スチュワート
  R.G. スチュワート   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  「教育ツールとしてのマンガ」
■ 概要
  現在、マンガを教育のツールとして活用する動きは、急速に広まりつつある。これは最近における急展開と思われがちだが、実は100年以上前からマンガは教育目的で利用されてきた。本稿では、この日本と英語圏、特にアメリカにおけるマンガに関する歴史を振り返ることとし、筆者のオーストラリアでの経験も踏まえて洞察を行う。このような歴史を考察してみると、教育現場でのマンガの活用はメリットがあるにもかかわらず、コミックスを単なる娯楽として捉え、教育的価値がないという偏見が横行し、そのことがマンガの発展を長く抑圧してきたことが判るが、未だにその偏見は僅かながらも社会において残されている。しかし教育ツールとしてのマンガの受容が進み続けることで、こうした偏見は消えてゆくであろうと本稿は結論づけた。
  スチュワート ロナルド
  単著   『環境創造』   大東文化大学環境創造学会   (30),1-13頁   2023/03


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