R.G. スチュワート
  R.G. スチュワート   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  Comparative Study of Representations of Syphilis in Late Meiji Japan Cartoon Magazines
■ 概要
  れは日本の明治後期の漫画を通じて当時の病気に対する社会的(文化的)態度を探る論文で、第7回国際東方美学会(嶺南大学校、韓国)での発表「明治後期諷刺漫画雑誌における梅毒表象の比較的研究」をもとにしたものである。明治後期に発行された漫画雑誌は欧米漫画雑誌に範をとったが、その中の漫画は西洋の漫画と異なる面、例えば使用されている象徴および比喩、ユーモアなどが多く、当時の文化的考え方をある程度示唆する。この論文ではこの時代の漫画によく表れるテーマの一つは病気を考察する。日本における梅毒の文化史(医学史)研究を取り上げながら、明治後期漫画に描写された梅毒に対する社会的な態度が江戸時代から変化したのかを探る。この社会的・文化的態度を浮き彫りにするために欧米の梅毒史を簡単に振り返った上、米国の20世紀はじめのメディアのなかの梅毒像と比較する。最後に明治後期諷刺雑誌『東京パック』および『滑稽新聞』に掲載された元老(当時韓国統監であった)伊藤博文(1841−1909)を諷刺する漫画に見える梅毒の表象を注目し、これらの表現がどのような意味で使われているのかを明らかにする。pp.78 – 92 (招待あり)
  Ronald STEWART
  単著   East Asian Art Culture in the Era of Globalization (7th International Conference of Eastern Aesthetics - proceedings - Yeungnam University, Korea)   Yeungnam University   78-92頁   2014/07


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