ユウキ ヨシノブ
  湯城 吉信   文学部 歴史文化学科   教授
■ 標題
  『漂客紀事』に見る児玉南柯と清人の交渉―鎖国日本における国際交流の一幕
■ 概要
  安永九年(1780)、房総半島に清国の貿易船が漂着する事件があった。その時、日本人と清国人の交渉は、日本側は漂着地の郡奉行である岩槻藩の児玉南柯が対処し、清国側は船長の沈敬瞻らが中心に当たった。児玉の背後には幕府や藩の上司の意向があり、一方、沈の背後には多くの乗組員(水夫)の意向があった。児玉と沈は難しい状況の中、漢文力を駆使し、複雑な交渉を筆談で見事に成し遂げていった。本稿では実際にどのような問題があり、児玉と沈はそれをどのように解決していったのか紹介した。『中国関係論説資料』に再録。
  湯城 吉信
  単著   大東史学   大東文化大学歴史文化学会   (4),31-54頁   2022/03


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