ユウキ ヨシノブ
  湯城 吉信   文学部 歴史文化学科   教授
■ 標題
  中井履軒『非物継声篇』の成立について
■ 概要
  『非物継声篇』は荻生徂徠への批判を展開した書として、江戸思想史上注目に値する。この書は中井履軒の筆になることは確かであるが、履軒が師の五井蘭洲の説をまとめたという説と履軒自身の説をまとめたという説とがあり、定論が確立していなかった。そこで、本稿では、同書をめぐる履軒の書簡など周辺資料を探ることと、同書の内容をその他の徂徠批判書、履軒自身の『論語』注などと較べることにより、履軒自身の説をまとめた書であることを証明した。『中国関係論説資料』に採録。
  湯城 吉信
  単著   中国研究集刊   大阪大学中国学会   (49),1-19頁   2009/12


Copyright(C) 2011 Daito Bunka University, All rights reserved.