ユウキ ヨシノブ
  湯城 吉信   文学部 歴史文化学科   教授
■ 標題
  契嵩の『非韓』
■ 概要
  本稿では『非韓』の韓愈批判について分析した。北宋の禅僧契嵩は、韓愈を批判した論文『非韓』によって名高い。韓愈は仏教排斥を唱えた。『非韓』の目的は、仏教を擁護するために、韓愈を批判することにあった。契嵩の韓愈批判の特徴は、儒教の立場からされていることにある。その批判の仕方は、1.儒家の経書に反するとして批判するもの、2.論理の矛盾や主張が一貫していないことを批判するもの、3.人物評価の誤りなど韓愈の人格上の欠点を批判するものの三つに分類される。
  湯城 吉信
  単著   待兼山論叢(哲学篇)   大阪大学文学部   (24),27-42頁   1990/12


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