ユウキ ヨシノブ
  湯城 吉信   文学部 歴史文化学科   教授
■ 標題
  五井蘭洲「『中庸』天命性図」について
■ 概要
  本稿では、江戸時代の儒者五井蘭洲作「『中庸』天命性図」の復元を試み、その特徴を考察した。同図は、図は現存しないが、『蘭洲先生中庸天命性図解』の詳細な記述により復元が可能である。
 江戸中期の大坂出身の儒者である五井蘭洲(一六九七~一七六二)は、懐徳堂草創期の重要な儒者である。懐徳堂草創期に講義を担当するために招聘され、津軽藩に仕えた後、再び懐徳堂に戻り、懐徳堂学派を代表する学者となる中井竹山、履軒兄弟を指導した。懐徳堂を痛烈に批判した上田秋成も蘭洲だけはよい学者であったと評価している。

  湯城 吉信
  単著   日本漢文学研究   二松学舎大学   (11),107-132頁   2016/03


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