ナカノ キワ
  中野 紀和   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  ブラジル日本移民百周年記念行事にみる文化創造―サンパウロ市におけるグラフィッチと新世代日系ブラジル人の交わりから―
■ 概要
  2008年のブラジル日本移民百周年記念行事は、ブラジルの日系人にとって一大イベントであったが、そこに日系3世が企画した、ストリートアート「グラフィッチ」が登場した。ブラジルにおけるグラフィッチは、若者たちの自己表現手段であると同時に、社会と接触する手段の一つである。作品への人々の反応を通して社会と直接的に接触することが、生きる場所を獲得し、自らの存在を実感する機会となっている。そこで、企画者、百周年記念協会、描き手といったイベントに関わる複数の立場を視野に入れ、それらが交差するなかで生まれる文化的状況について明らかにした。
  中野紀和、森本豊富、根川幸男、ドン・トシアキ・ナカニシ、野呂博子、モラレス松原礼子、他10名
  共著   『トランスナショナルな「日系人」の教育・言語・文化―過去から未来に向かって―』   明石書店   204-216頁   2012/06


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