ナカノ キワ
  中野 紀和   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  『小倉祗園太鼓の都市人類学-記憶・場所・身体-』
■ 概要
  本書は、都市祭礼(小倉祗園太鼓)という研究のパラダイムを入り口に、現代的な身体論や空間論、組織論と絡めながら、「都市的なるもの」を考察したものである。第Ⅰ部では、歴史的、社会的、宗教的、政治的、経済的側面を象徴する町内、有志、神社、保存振興会、企業を取り上げ、都市の重層性を描く。第Ⅱ部では、3人の人物のライフヒストリーを取り上げ、人びとが支配的な力や構造をいかに利用し主体性を獲得していくのか明らかにした。第Ⅲ部では。第Ⅰ部とⅡ部を受けて、主体と客体の相互再帰性、正当性と正統性をめぐる葛藤、ジェンダーをめぐる葛藤、記憶の生成、場所と没場所性、移動する空間と意味の変化について分析した。全357頁
  単著   古今書院      2007/02


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