ナカノ キワ
  中野 紀和   社会学部 社会学科   教授
■ 標題
  視線のカ-都市祭礼・小倉祇園太鼓からみた新たな紐帯-
■ 概要
  現代社会における祭礼は、風流の側面が著しい展開をみせている。広範囲な地域から人々が取り込まれていく過程、すなわちミル側からスル側への変換過程から、祭礼が現代人にとって単に楽しむだけのものではなく、自己表現や自己確認の場であることを明らかにした。祭礼に表出される技術や達成感、価値観によって引かれるミル側とスル側の境界線こそが、担い手の育成にとって重要であることを論証する。「見られる」という視線の力をめぐって、外部や内部、異性やメディア等の多様な視線の受け皿ができていることの重要性を示した。
  和崎春日、米山俊直、浜千代早由美、谷部真吾、中野紀和、塩月亮子、内田忠賢、矢島妙子、阿南透、松平誠、中山和久、森田三郎、有末賢、森栗茂一
  共著   『祝祭の100年』   ドメス出版   79-101頁   2000/09


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