ムトウ シンイチ
  武藤 慎一   文学部 歴史文化学科   教授
■ 標題
  クリュソストモスのエウドキア(神の喜び)理解 -影響作用史的聖書解釈の試み
■ 概要
  聖書解釈上の成果としては、「エウドキア」の二つの語義「切望」と「満悦」は相互に密接に関連している点である。次に、アンティオキア学派のキリスト論との接点としては、原因としてのエウドキアという点では、モプスエスティアのテオドロスと軌を一にしている。最後に、神の感情の問題としては、クリュソストモスにおいては御子の受肉の原因と結果という重要な点で、神の喜びという感情が考えられていることが明らかになった。
  単著   『基督教学研究』第25号 pp.129~152      2005/12


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