ムトウ シンイチ
  武藤 慎一   文学部 歴史文化学科   教授
■ 標題
  クリュソストモスにおける神の下降と人間の上昇 -解釈学的観点から
■ 概要
  クリュソストモスの解釈は一般に、「予型論的」と特徴づけられることが多い。彼によると、神自身が感覚界と英知界との間を上下運動し、それにより人間を上昇させており、しかもこの働きは歴史の中で徐々になされる。この聖書テクストにおける上下の「連関」と歴史における前後の「連関」という二種類の「連関」を正しく見極めることが解釈者の課題である。クリュソストモスの解釈は「予型論的」というよりは、「連関的」なのである。
  単著   『基督教学研究』第18号 pp.79~94      1998/12


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