ムトウ シンイチ
  武藤 慎一   文学部 歴史文化学科   教授
■ 標題
  アラム系文字伝播史におけるハラホト出土シリア文字文書の意義
■ 概要
  元来、右横書きだったアラム系文字が東アジアに伝播してできたモンゴル文字などが、どのような経緯で左縦書きになったかは、長らく不明だった。ピグレフスカヤは、横書きと縦書きの間の「ミッシング•リング」のシリア語文書を発見した、とした。本研究ではこの「縦書き横書き併用説」をハラホト新出土シリア語文書によって否定し、ソグド文字やウイグル文字との並行現象ゆえに、シリア文字のように縦に書いて90度回転して横に読んでいた人々が、横に読む習慣だけ放棄した可能性が高いことを明らかにした。
  単著   基督教学研究   (33),151-167頁   2013/12


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