ムトウ シンイチ
  武藤 慎一   文学部 歴史文化学科   教授
■ 標題
  クリュソストモスの解釈学 -神理解の可能性と不可能性の問題を巡って
■ 概要
  本研究は、クリュソストモスが「解釈」ということを何と考えていたのか、という解釈学の根本問題を彼の著作から解明する試みである。「把捉不可能性」を中心とする神理解の不可能性の側面と「適応」を始めとする神理解の可能性の側面との関係を考察した。その結果、彼においては、神は聞き手の神に対するその対応に応じて聞き手に対する自らの対応を変えていくことが明らかになった。彼の解釈原理は、「対応に対する対応」である。
  単著   『基督教学研究』第14号 pp.129~138      1993/03


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