ムトウ シンイチ
  武藤 慎一   文学部 歴史文化学科   教授
■ 標題
  アンティオキア釈義学派におけるエウドキア
■ 概要
  聖書で神の感情を表す重要な一面であるエウドキアは、アンティオキア学派のキリスト論の最大の問題の一つにも関わっている。本研究は、この聖書の「エウドキア」の語義理解と思想としてのエウドキアとの接点を明らかにするために、ディオドロスとクリュソストモス、テオドロスの関連テクストを考察した。その結果、アンティオキア釈義学派のエウドキア思想では、キリストの受肉に関して、その原因としての神の強い意志だけではなく、神の喜びという感情も考えられていたことが明らかになった。
  単著   『パトリスティカ』第12号 pp.55~74      2008/12


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