ムトウ シンイチ
  武藤 慎一   文学部 歴史文化学科   教授
■ 標題
  宗教生活から生活宗教へ -四世紀シリア・キリスト教の転換
■ 概要
  四世紀はローマ帝国のキリスト教にとって、少数派の宗教者だけの宗教から一般大衆の宗教への転換期にあった。その推移を体現している人物が、シリアのクリュソストモスである。彼は修道という宗教のみの生活を超え、世俗の生活的な宗教を否定し、宗教的な生活を世俗にもたらそうとした。彼はあえて、一般のキリスト教徒が世事にまみれた日常生活のただ中にあって宗教的に生活する、という第三の道を勧め、自ら身をもって示した。
  単著   『宗教研究』第337号 pp.53~74      2003/09


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