オオスギ ユカ
  大杉 由香   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  「日本におけるフィランソロピー―米国を中心とした国際的視点、歴史的視点、福祉の視点から見えてきた特徴と問題―」
■ 概要
  一時期、日本で社会をより良い方向に変えるひとつの方法としてもてはやされたフィランソロピーについて客観的・複合的視点から分析を行い、過大評価の危険性とフィランソロピーの限界について触れた。詳細は下記の通りである。
はじめに―問題の所在―
1.フィランソロピーという言葉が持つ問題
2.現代日本におけるフィランソロピーが孕む問題―活動と思想の視点からの考察―
(1)活動内容における問題点―企業フィランソロピーを中心に―
(2)現代日本におけるフィランソロピー思想の問題点
3.日本におけるフィランソロピーの歴史的特徴
(1)戦前日本の篤志家たちによる慈善(社会)事業―近代以降を中心に―
①前近代と近代の連続性・断絶性 ②助成財団等による慈善(社会)事業
③篤志家たちの特徴から見えてくる戦前日本の社会的特徴
④社会的連帯と慈善事業・社会事業―戦前日本における慈善事業・社会事業をフィランソロピーと呼んで良いのか?―
(2)戦後日本のフィランソロピーの変容
①戦前と戦後の連続性・断絶性 ②戦後日本におけるフィランソロピーの変質
1.1940年代から60年代
【助成財団の状況】【社会福祉協議会と民生委員制度】
2.1970年代以降の状況―企業フィランソロピーの台頭―
おわりに―フィランソロピーの限界性と公共をめぐる問題―

  単著   東京大学経済学論集   東京大学経済学会   78(1),105-128頁   2012/04


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