オオスギ ユカ
  大杉 由香   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  『明治近代化の中の公的扶助と私的救済-今何を学び取るべきか-』
■ 概要
  まず本書では薩#0357#正邦(1856~1897)の生きた時代の生活環境について述べた後、当時の日本の一般救貧法が救済対象を可能な限り限定する制限主義であったことを実証した。そして一般救貧法改正が潰されていく過程と、それに伴う特別救貧法の成立と内容を説明し、同時に特別救貧法が最近まで改正を重ねつつも適用されていた(されている)ことに注意を促し、戦後以降の日本の社会福祉も制限主義的な側面があることを明らかにした。その後、明治前期から中期にかけての公的扶助実施の地域的特徴と貧弱な公的扶助を支えた私的救済のあり方を説明し、その中でも特に現在のNPOのあり方を考えるにあたって参考になる秋田感恩講について力点を置いて解説、地域社会と一体化し、かつ組織が独立的に資金調達ができてこそ、NPOとして効果的な活動が可能であることを述べた。
  単著   法政大学イノベーション・マネジメント研究センター編 ワーキングペーパーNo.30(販売価格¥500)p.1-p.59      2007/03


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