オオスギ ユカ
  大杉 由香   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  「日本経済史における金融史研究の動向-戦前日本の研究を中心に-」
■ 概要
  日本経済史の中でも最近とみに日本の先進性が強調されているのが金融史の分野であるが、実際には無理がある。たとえばアングロサクソン的な市場展開が戦前の一時期あったにしても、それが戦時中に呆気なく消えてしまった点から見て後進性の方が目立つ。しかも先進性を強調した場合、少なくとも戦争責任をめぐる問題に関して今に何ら問題提起ができず、社会的意義のある研究になりにくいことを述べ、かつ現状肯定型の問題意識は時として有害な影響をもたらす危険性もあることを指摘した。
  単著   大東文化大学『東洋研究』   大東文化大学東洋研究所   (第162号),p.15-p.26頁   2007/11


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