オオスギ ユカ
  大杉 由香   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  「日本史研究における外国人の視点-英米人の日本史研究に対する批判的検証-」
■ 概要
  日本史研究者は日本語で日本史を研究するという立場もあって、他の学問に比べて内国主義的だが、それを打破する意味でも外国人による日本史研究を知ることは重要である。本稿では研究や日本語翻訳も多い英米人の日本史研究に焦点を当てたが、これらの研究は言語帝国主義に陥っており、大抵の日本語の日本史研究を看過していること、英米人研究者は世界における自国の圧倒的力もあって、自分たちの歴史観を他国の研究者と比較して相対化・検証しておらず、概して植民地に対する自国の政策を過大評価する帝国主義的発想がある。つまり日本とは異なる意味で英米人の日本史研究は内国主義的で、これからの日本史研究はグローバルな影響を受けつつも、英米の歴史観に踊らされない独自の道を探る必要があることを唱えた。
  単著   大東文化大学『経済論集』   大東文化大学経済学会   (第89号),p.1-p.12頁   2007/07


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