オオスギ ユカ
  大杉 由香   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  「日本経済史の国際視角-脱亜入欧をめぐる視点の変遷と展望-」
■ 概要
  日本経済史では外国の問題を扱う際の特徴は、①政治的論争や社会動向と無縁である傾向②ある生じた事態(植民地化等)とは異なる道筋はありえたかといった検証が殆どない③現地語を解したうえでの研究が少ない④植民地の現地の人々の生活が見えにくい⑤植民地以外の移民に無関心といったことが挙げられる。さらに最近は欧米列強との関係を重視することを批判して、アジア通商圏の力を強調する研究も出てきているが、他方でこうした一見アジアとの共生につながるような研究は、実は欧米や日本の経済侵略を曖昧にしている問題が存在する。なお、こうした経済侵略や植民地支配の問題は未だに強く残っており、私達がこれらに真摯に向き合う必要があることを示唆した。
  単著   『企業診断』51巻10号、同友館、p.87-p.91      2004/10


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