オオスギ ユカ
  大杉 由香   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  「研究ノート 少子高齢化と日本経済史-歴史を学ぶ意味は薄れたのか-」
■ 概要
  日本社会の今後を考えるにあたり、少子高齢化への対応が急がれるのは言うまでもないが、その際に長期的視点からの分析が当然必要である。ところが日本経済史研究に関して言えば、人口史等の一部の研究を除き、少子高齢化への対応にヒントを与えてくれるような研究は少ない。また少子高齢化と言えば、人口減少といった数に注目が行きがちであるが、本稿では日本経済史的視点から、人間の心身の変化と少子高齢化との関連を考察した。結局、80年代半ば以降のコンビニの爆発的普及に象徴されるような、過度な経済発展は人間の心身を蝕むことをある程度実証し、それが少子高齢化に拍車をかけていることを明らかにしたが、同時にこうした現実問題に対応するために従来の日本経済史の視点を見直す必要があることを指摘した。
  単著   『武蔵大学論集』第53巻3・4号、武蔵大学経済学会、p.129-p.143      2006/03


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