オオスギ ユカ
  大杉 由香   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  「青木純一『結核の社会史-国民病対策の組織化と結核患者の実像を追って-』」(書評)
■ 概要
  2004年3月に御茶の水書房から刊行された研究の書評。19世紀から1930年代における結核対策を取り上げた書で、社会経済史の研究で軽視されがちであった病と社会の関係に焦点を当てていること、さらに今までに利用されていなかった一次史料を駆使して結核患者の実態を明らかにした点を評価した。しかし他方で、結核に関する医学的説明が殆どなく、病気自体が治まっても養生がその後も必要であった患者に対し建設されたコロニーの視点がないといった問題を指摘した。また戦時体制や戦後の分析が必要であることや年表の欠陥等をも述べている。
  単著   『社会経済史学』第70巻6号、2005年3月、p.737-p.739      2005/03


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