オオスギ ユカ
  大杉 由香   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  「地方自治体の国際貢献-ODA・NGOの狭間から考える-」
■ 概要
  国際貢献を考える際に地方自治体の役割は殆ど考慮されていない場合が多く、地方自治体は地域住民の福祉向上のみに専念すれば良いといった考え方が主流である。しかし、国際貢献を効果的に行い、南北格差を縮小するためには、身近な生活問題を扱っている地方自治体のノウハウが必要であり、いわば地方自治体の国際貢献は、国の利害が前面に出やすいODAや組織の不安定さを抱えるNGOの限界性を超える可能性を持っている。本稿では、それにもかかわらず、地方自治体が国際貢献に消極的な理由(JICAやNGOとの連携困難、人材・情報不足、制度不備による資金調達困難等)を明らかにすると同時に、地方自治体の国際貢献に見られる特徴(研修生の受入が最多で技術協力は少ない等)に焦点を当て、あるべき国際貢献実施には何が必要か(必要最低条件として中央政府・JICA・NGO・他自治体との連携)を考察している。レフリー有。
  単著   『実践経営』第38号、実践経営学会、p.289-p.295      2002/05


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