オオスギ ユカ
  大杉 由香   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  「『建築と社会』に記録された関東大震災からの教訓-その後教訓は十分生かされのか-」
■ 概要
  関西の建築家を中心とする日本建築協会が現在も発行している『建築と社会』は1917年9月版から1955年12月版まで不二出版によって翻刻されたが、論文の一部史料として使われることが多く、『建築と社会』自体を取り上げる研究は少なかった。しかも建築業界においては建築史以外の研究者は歴史に関心を持たない傾向があり、こうした古い雑誌から現在に通じるような建築や都市計画の概念を読み取ろうとする意識は希薄であった。そこで本稿では、阪神・淡路大震災の問題をふまえながら、80数年前の関西の建築家たちが関東大震災から何を学び伝えようとしたのかに触れ、かつ彼らの理想が何故現実の都市形成の中で消え去ったのか、近現代の大阪のまちづくりの形成過程から探った(共著者:土井幸平)。
  共著   『経済研究』   大東文化大学経済研究所   (第21号),p.55-p.69頁   2008/03


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