オオスギ ユカ
  大杉 由香   スポーツ・健康科学部 スポーツ科学科   教授
■ 標題
  「生活史と日本経済史-生活の変遷をどう捉えてきたのか-」
■ 概要
  日本経済史では生活史を扱う研究が少ないが、状況は変わりつつある。しかしジェンダーや差別・弱者に対する問題意識は低く、たとえば労働不能者(一般窮民)に対しては、経済史的分析は僅少である。また20世紀前半までは日本でも非常に大きな問題であった病気・衛生が生活経済にもたらした影響にも触れていない。つまり日本経済史における生活の捉え方は現在の教訓を得ようといった発想は乏しく、過去の人々の生活・身体感覚にも鈍感になっている訳だが、同時にこうした生活・身体感覚を呼び起こすことが環境問題への対応等につながることを明らかにした。
  単著   『企業診断』51巻9号、同友館、p.102-p.106      2004/09


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