クリスティアン W シュパング
  クリスティアン W シュパング   外国語学部 英語学科   教授
■ 標題
  Heldenverehrung oder Vergangenheitsbewältigung? Der Inlands-Terror der 1970er Jahre im japanischen und deutschen Kino: Hintergründe und Anmerkungen
■ 概要
  主軸はドイツの『Der Baader Meinhof Komplex』でしたが、邦画『実録・連合赤軍』との内容を比較しました。最初に両映画の基本的なデータ・現状(監督、脚本家、予算等)を紹介し、そして、ドイツの1960年代の政治や社会、特に学生運動のことを説明しました。同国では1977年に色々なテロ事件が起り、その年の秋を「Deutscher Herbst(ドイツの秋)」と呼ぶので、その詳細を明確にしました。その後、「RAF」と「連合赤軍」という各団体内の中の軋轢について論じています。最後に映画『Der Baader Meinhof Komplex』とStefan Aust が書いた同名の本(1985年)を取り上げて、映画の背景解釈の誤解をポイントアウトしました。「ドイツの秋」は30年以上経ちますが、ドイツではまだ自国のテロリストに強い関心を示しますが、日本では70年代の国内のテロリストに、様々な事情があるのでしょうが、あまり関心を示さないようです。それは、ドイツでのこの映画の予算は高く、日本では低予算で、小規模な映画館の上演のみであったことにも見て取れるのではないでしょうか。
  単著   外国語教育論集   筑波大学・外国語センター   32,69-90頁   2010/03


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