ヤマダ トシユキ
  山田 敏之   経営学部 経営学科   教授
■ 標題
  組織の倫理風土と非倫理的行為:日本企業における実証分析
■ 概要
  本稿は、日本企業における組織の倫理風土と非倫理的行為の関係について、アンケート調査のデータを用いて探求したものである。因子分析の結果、配慮、原則・規則、自己利益、会社の利益・効率、個人の倫理・道徳という5つの倫理風土が抽出された。非倫理的行為を被説明変数、倫理制度と倫理風土を説明変数とする階層的回帰分析を行った結果、非倫理的行為の抑制要因としての倫理制度の機能の重要性、さらに制度の機能以上に倫理風土が一層重要になること、自己利益風土や個人の倫理・道徳風土は非倫理的行為の助長要因となること、配慮風土、逆に原則・規則風土、会社の利益・効率風土は非倫理的行為の抑制要因となることが明らかになった。
  中野千秋、福永晶彦
  共著   日本経営倫理学会誌   日本経営倫理学会   (27),187-203頁   2020/03


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