ヤマダ トシユキ
  山田 敏之   経営学部 経営学科   教授
■ 標題
  清酒製造企業の競争環境と製品イノベーションの特性
■ 概要
  本稿は清酒産業の構造的な競争特性を解明し、清酒製造の本質とイノベーションの特質を明らかにしたものである。清酒業界の業界構造分析の結果から、顧客ニーズを迅速かつ的確に捉えることの重要性、清酒以外の酒類との差別化を図るための新製品、新規事業開発を進める必要性を指摘した。さらに、清酒製造の本質は2種類の微生物の働きを管理する並行複発酵にあり、製品アーキテクチャの議論から、すり合わせ的要素が強いプロセス型製品であること、自律度と成熟度のマトリックスの視点から、製造プロセスと研究開発を分離可能な自律度は低く、製造プロセスの成熟度合いが高い「プロセス一体型のイノベーション」であることが明らかになった。
  単著   大東文化大学紀要   大東文化大学   (53),295-314頁   2015/03


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