ヤマダ トシユキ
  山田 敏之   経営学部 経営学科   教授
■ 標題
  ダイナミック・マネジリアル・ケイパビリティ:概念、有効性、研究課題
■ 概要
  本稿は、ダイナミック・ケイパビリティ(DC)DCと経営トップの関係を解明すると共に、AdnerとHelfatによる「ダイナミック・マネジリアル・ケイパビリティ」(DMC)の有効性を検討したものである。DMCはDC研究において抽出された個々の要因を統合したものであり、マネジメントの役割を明確に規定している点で、概念モデルとしての有効性をある程度有している。一方、DMCの問題点として①分析単位の曖昧性、②DCとの関係の不明瞭性、③組織的なパフォーマンスへの経路不明瞭性、④上級階層の視点への偏重、⑤DMC自体の更新に関する考察の欠如、⑥トップ組織の機能や特性に関する国別の違いに関する考察の欠如といった6つを指摘した。
  単著   成城大学 社会イノベーション研究   9(2),111-136頁   2014/10


Copyright(C) 2011 Daito Bunka University, All rights reserved.