ヤマダ トシユキ
  山田 敏之   経営学部 経営学科   教授
■ 標題
  地域学習のメカニズムとダイナミックな地域能力
■ 概要
  本稿は工業化社会から知識社会へのシフト、知識経済の高度化、サイエンス経済の登場という社会変化の中で、地域からイノベーションを創出するために必要な地域学習のあり方とそれを支える地域能力の特徴について論理的に考察したものである。工業化社会から知識社会への変化の中で学習が重要な要素として取り上げられてきた。特に、サイエンス経済の下でイノベーションにはオープンイノベーションの実践が必要になる。地域学習は「ローカルな個人や企業、大学、研究機関等の相互作用によって、地域の諸主体間のネットワークにおける知識や価値体系が変化し、集合体としてのネットワークのレベルで問題解決能力や行動のための能力が改善されるプロセス」である。地域学習を支える地域能力は「地域が保有する様々な資源を結び付け、組み合わせて有効に活用する地域の諸主体間のネットワーク(集合体としてのネットワーク)が持つ能力」であり、ダイナミックな地域能力により環境変化に応じて更新される性格を有している。
  単著   地域デザイン   芙蓉書房出版   (4),29-52頁   2014/09


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