モリ トシキ
  森 稔樹   法学部 法律学科   教授
■ 標題
  ヘンゼルの地方財政調整制度論(167~181頁)
■ 概要
  本論文は、2002年11月16日、日本租税理論学会大会において行った個別報告に基づくものであり、財政調整について初めて学問的な分析を行ったヘンゼル(1895~1933)の理論について考察を加えるものである。ここでは、ヘンゼルによる財政調整の定義の変遷を概観する。彼の理論には、当初連邦と州との関係のみが含まれていたが、1923年公布の「財政調整法」を機に、連邦、州、ゲマインデの三重構造の問題であることを認める。しかし、このことでヘンゼルの基本的理解が変化した訳でなく、むしろ一貫していることを論ずる。そして、財政調整について、租税立法権限の配分を第一にして考えるべきことを論ずる。
  共著   日本租税理論学会編・相続税制の再検討(租税理論研究叢書13.法律文化社)所収      2003/11


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