モリ トシキ
  森 稔樹   法学部 法律学科   教授
■ 標題
  財政法講座3 地方財政の変貌と法
■ 概要
  日本財政法学会創立20周年記念の論文集という性格を有する同書の第2章は、地方分権の理念とその実現という観点から、日本国憲法に照らし、地方自治体の課税権、とくに地方税立法権の根拠と構造を分析するものである。地方税立法権は抽象的地方税立法権と具体的地方税立法権からなり、いずれも日本国憲法第92条および第94条に根拠を求めるべきものである。このことを、従来の憲法学、租税法学および財政法学において議論された地方税法律主義と地方税条例主義との対立に照らし、財政調整という概念を参考にして新たに議論を組み立てたものである。 また、第一次地方分権改革の結果として法定外普通税・目的税に関する地方税立法権の拡充が実現したが、現実には総務大臣の同意を要する事前協議の制度が一定の制約をかけている。第2章では、この点について地方自治法および地方税法に規定される総務大臣の同意の法的性質および問題点を検討する。共著者名:第1章福家俊朗、第2章森 稔樹、第3章西野敞雄、第4章青山浩之、第5章斎藤忠雄、第6章三輪定宣、第7章碓井光明、第8章金子昇平、第9章廣田達人、第10章碓井光明、第11章碓井光明
  日本財政法学会編
  共著   勁草書房      2005/05


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