モリ トシキ
  森 稔樹   法学部 法律学科   教授
■ 標題
  行政判例百選Ⅰ〔第5版〕
■ 概要
  最高裁判所第三小法廷昭和52年12月20日判決の解説を中心的内容とするものである。ここでは、裁量統制の方法のうち、実体法的審査について述べる。学説において踰越濫用型審査と判断代置型審査との区別が論じられており、判例も基本的には踰越濫用型審査の採用を明言するのであるが、この審査方法には裁量への許容を極大化し、司法審査の範囲を極小化しやすいという難点があることに注意を促す。また、上記判決においては、踰越濫用型審査と判断代置型審査とが併用されていると考えうることも指摘している。
  小早川光郎・宇賀克也・交告尚史編
  共著   有斐閣   158~159頁   2006/05


Copyright(C) 2011 Daito Bunka University, All rights reserved.