ヒロエ ノリコ
  廣江 倫子   国際関係学部 国際文化学科   准教授
■ 標題
  「1974年の公用語条例改正と中文の使用」
■ 概要
  「1974年の公用語条例改正と中文の使用」(吉川雅之氏と共著) イギリス統治下の香港において、中文が英語とならんで公用語とされたのは、1974年の公用語条例(Official Language Ordinance 1974)による。1960年代に中文を公用語とすることを求める運動(中文公用語化運動)が香港居民の間で起こった。これが契機となり改正された1974年の改正公用語条例により、中文も香港の公用語となった。しかし、条例改正が中文の使用状況に明確な区切りをつけたのか否かは先行研究から明らかにされていない。そこで本報告では、1974年以前の行政、司法、民間団体における中文の使用状況を明らかにしたうえで、1974年の公用語条例改正による法律の分野での中文使用の拡大を明らかにし、両者を比較することで、1974年の公用語条例改正の香港の言語使用に対する効果を考察することを試みる。(223~252頁)
  吉川雅之
  共著   『「読み・書き」から見た香港の転換期-1960~70年代のメディアと社会』   明石書店   223-252頁   2009/10


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