キムラ ヨウコ
  木村 陽子   文学部 日本文学科   教授
■ 標題
  安部公房の「壁」―奉天の壁と「S・カルマ氏の犯罪-
■ 概要
  かつて植民地・奉天に、実際に張り巡らされていた日本人と中国人とを隔てていた壁。壁の街に生い立った青年は、その後日本で作家となり、「壁」をモチーフとする作品をいくつも書いた。このような問題関心から、本稿では芥川賞受賞作である『壁』の意味を、奉天の壁と関連づけ、テキストを作家論的立場から読み解いたもの。
  単著   『昭和文学研究』   笠間書院   53,62-75頁   2006/09


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