キムラ ヨウコ
  木村 陽子   文学部 日本文学科   教授
■ 標題
  『黒髪少女論』(Kindle版)所収「夜は短し歩けよ乙女」論-メディアとしての<黒髪の乙女>-
■ 概要
  本論では、一般には「ティーンズラブ小説」「学園ラブコメ」等に分類されがちな本作に対し純文学的アプローチを試み、作中に登場する京都の地名や登場人物の名前や特徴に込められた作者の意図を地誌・神話・伝説・古典等の準拠を示しつつ明らかにした。また、作中に頻出する「父」と「乳」、「恋」と「鯉」、「髪」と「神」等の言葉遊びの要素に着目して、最終的に「黒髪の乙女」が神・妖・人のあいだをつなぐメディア(媒介者)の役割を果たしていることを論証した。
  ◎榎本正樹、神尾アルミ、高間ユッケ、木村陽子、白鳥克弥、井原朔、井原泉、不二辰哉
  単著   超文学バスターズ 1.1.1版   超文学バスターズ   510-796頁   2013/05


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