ナガヌマ サエ
  長沼 佐枝   経済学部 社会経済学科   准教授
■ 標題
  東京大都市圏郊外地域の人口高齢化に関する一考察
■ 概要
  ・東京大都市圏の郊外における高齢化の様相を,将来人口推計とライフコース分析から明らかにした.現時点における高齢化の水準は都心で高く郊外で低いが,いずれ構造の逆転が起こると予測される.これは特定の年齢層に属する者が多い郊外特有の年齢構成が原因である.親世代の加齢により,ある時期から急速に高齢化が進むようにみえるが,潜在的には既に高齢化は進んでおり,高齢化のメカニズムからみても大部分の郊外では高齢化と過疎化が避けられないことが判明した.ただし,子供世代の転出時期に差があるので,高齢化の進行には地域差が生じるとみられる.
  ◎長沼佐枝・荒井良雄・江崎雄治
  共著   人文地理   58,399-412頁   2006


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